目次紹介
はじめてのイタリア 〜二大事件と一大発見〜  13
  ローマ テルミニ事件  14
フィレンツェ アルベルゴ鍵事件  17
初めて見たイタリアで発見したことは  20
私のイタリアプロジェクト(1992年〜1994年)  23
  迷い  23
準備  26
Libero istinto(心の思うままに)  29
・ナ、ナント ウサギを食べてしまった!  34
・ツィンガロの襲撃  39
・イタリア泥棒考  43
・肩凝りはイタリアにもあったじゃないの  48
・ゴミ箱の無い理由  49
・KARAOKE  53
・ミケ−レとアラスカ  55
・一人暮しの始まり 〜牛乳一本買えないなんて〜  60
・ミラノの銀行で口座を開く  63
・お風呂てんまつ記  67
・靴は脱がせないで  72
・音を出さない人間はカビ?! 75
・ミラノにもラッシュはあったじゃないの 76
・光と食とワイン  78
・イタリアテレビの七不思議  81
・一枚の絵から 〜プーリア〜  84
・八月のイタリア観光旅行を勧めない理由  89
・ベローナのアレーナ  91
・帰る時は帰るドイツ人とヤル時はヤルイタリア人  93
・料理教室  96
・スカラ座  101
・イタリア版カルチャーセンターに通う  104
・JUDO  107
・スーパーマーケット考 〜スーパーで売っていた日本の物〜  113
・資生堂の認知度  117
・イタリア人がアメリカで恋しくなるものは  120
・non‐verbal language 〜日本人スマイルには御注意〜  121
・ソレント  126
・日本人女性集団レイプ事件  131
・イタリアの郵便事情  136
・BAR  137
・遂に扇風機を買った 〜バカンス考〜  139
・気になるイタリア人の日本人評〜そしてショッピング時のマナーに関して一言〜  143
・日本人男性の悪評判  147
・カルチョ  148
・イタリアに美男美女が多い理由  154
・テレフォニーノ(携帯電話)  156
・クラスの中の日本人  158
南伊紀行  163
新しい日本の生き方を求めて  189
  Shouldで生きる日本人とWantで生きるイタリア人  189
徳川の陰謀!?  191
イタリアン ファミリー ユニティー  194
時代の転換期に生きて  198
本文一部紹介
遂に渡伊を決心した。決心するのに随分時間がかかった。イタリアに行く為には会社をやめなければならない。女性がこの年齢で会社を辞めたら、後再就職が難かしい。帰ってきた時に一体どんな仕事があるだろうか、その頃よく新聞の求人広告欄や求人誌を見ていた。帰ってきた時には、今の好環境は望むべくもない。調べれば調べる程、今いかに自分が良い条件の下に働かせて頂いているのか認識され、余計に臆病になった。そうでなくても、結婚、結婚と心配する両親にこれ以上心痛を与えることも心苦しい。猛反対は目に見えている。自分自身決心がつかず、行こうか行くまいか心の中でシーソーゲームをしているうちに、三年近くたってしまった。ただいざ決心した時に資金が無いでは行かれない。この間は迷いながらも資金作りには励んだ。 「やっぱり行こう!色々考えこまず、とりあえず行ける所まで行こう。その後の道はその時また見えてくるかもしれない」と結論できた時は、久方ぶりの晴れやかな気分であった。

 第二部 私のイタリアプロジェクト 「迷い」 より



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